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「領域観」に対する日本人と中国人の違い

日本人と中国人の間には様々な違いが存在する。領域に対する認識もそのうちの一つだ。日本語には領域を表すもう一つの言葉がある。これは、「縄張り」と呼ばれる。

最近、中国の友人と「なぜ日本のトイレはこんなにも清潔なのか」という話題について話し合った。先進国の中でも、日本のトイレの清潔度は群を抜いている。私は、友人に次のような話をした。

「日本のトイレは実際本当に清潔で、全く匂いがしない。若者の中には、トイレの中でご飯をたべる人もいるぐらいだ。ただトイレでご飯を食べるとご飯粒が床に落ちてしまうので、トイレには『ここで食事しないでください』という貼り紙がはられている」。

これは冗談ではなく、本当の話だ。友人はこの話を聞いて非常に驚いて言った。「日本のトイレが清潔なことは認めるが、中国人はトイレでご飯を食べたりなんかしない。こんな狭いところにいると、不安を感じるからだ」。

こういった「領域観」は確かに理に適っている。日本人はいつでも、「ここからは私の領域だから、入って来ないように」と、自分の縄張りを作りたがる。同時に、自分も他人の領域には入らない。日本人は自分の縄張りにいるときに、居心地の良さを感じるのだ。

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