外交部(外務省)の洪磊報道官は11日の定例記者会見で「ASEANは特定の1カ国のものではなく、ASEANの大家族に属するものだ。われわれはレー・ルオン・ミン氏に対して、ASEAN事務総長としての職責内の事をしっかりと果たし、南中国海問題におけるASEANの中立的立場を順守し、公的地位を私的に利用せず、中国・ASEAN関係の健全な発展に積極的役割を果たすよう忠告する」と表明した。
――ASEANのレー・ルオン・ミン事務総長はこのほどメディアのインタビューで、南中国海における中国の「九段線」という主張を非合法としたうえで、南中国海で現在起きている事は南中国海情勢を一層複雑化させ、ASEAN共同体の建設などに影響を与えていると述べた。これについてコメントは。
南中国海における主権と権利に関する中国の主張には十分な歴史的根拠、法理的根拠があり、南中国問題における中国の立場は明確で一貫している。中国はASEAN共同体の建設を支持しているが、ASEANは南中国海係争の当事者では決してない。
レー・ルオン・ミン氏はASEAN事務総長でありながら、南中国海問題で事実と合致しないうえ、その立場に極めてそぐわない偏った発言を繰り返している。これはASEAN事務総長および事務局の当然堅持すべき中立的立場に深刻に背き、地域的国際組織としてのASEANのイメージを損なっている。
ASEANは特定の1カ国のASEANではなく、ASEANの大家族に属するものだ。われわれはレー・ルオン・ミン氏に対して、ASEAN事務総長としての職責内の事をしっかりと果たし、南中国海問題におけるASEANの中立的立場を順守し、公的地位を私的に利用せず、中国・ASEAN関係の健全な発展に積極的役割を果たすよう忠告する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月12日 |