日本の村山富市元首相は28日、「安倍談話」が「植民地支配と侵略」などに関する「村山談話」の表現を変更する可能性があることについて、「日本が韓国や中国に対して行った植民地支配と侵略は否定できない歴史的事実であり、こうしたキーワードを欠いた安倍談話は日本に対する世界の疑念と不信を招く」と表明した。
村山氏は28日、2015年大分日中友好交流会で講演。首相在任中に中国、韓国、東南アジア各国を訪問した経験を振り返り「アジアの人々の信頼を得ようとするのなら、日本は歴史を清算しなければならない」と指摘。「村山談話で言及した『植民地支配と侵略』は否定できない歴史的事実であり、事実を認め、さらに反省し、おわびをした後に初めて、これを踏まえた、過去の過ちを繰り返さず平和的発展の道を歩むとの決意の表明がある」と述べた。
また「村山談話はその後歴代内閣が継承してきた、世界に対する日本の約束であり、この約束に背けば国際社会からの孤立を招く」と述べた。
交流会には大分や福岡から日中友好関係者多数が参加。日中の民間友好交流をさらに推進する決意と日中の恒久的な友好関係構築への願いを表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月2日 |