(8)戸籍改革、民生福祉に新たな期待とは?
国家発展改革委員会など11部門は最近、北京通州など62都市(鎮)を国家新型都市化総合テスト事業地区と指定し、これらの地区でポイント制による戸籍取得制度を推進することを発表した。戸籍制度改革は非常に手強い問題とされ、とりわけ大都市にとっては非常に難しい課題となっている。ポイント制による戸籍取得制度は、ほかの地から移り住んだ常住者が北京などの地に入るチャンスを与えるもので、彼らの生活に新たな希望をもたらす措置となる。
国民生活の福祉はもちろん紙上の戸籍にとどまるものではない。教育や医療、不動産購入など、人々の生活にかかわる問題は毎年話題を集めており、政府がさらなる力を発揮することへの期待を示してもいる。多くのネット利用者が呼びかけるように、全国両会ではさらに多くの中国各地の声が取り上げられ、社会の資源分配がさらに公平となり、国民の生活がさらに幸せなものとなるようにしなければならない。
(9)思想文化の陣地を固め、「精神の煙霧」をいかに追い払うか
人々には十分な物質や食糧が必要なだけでなく、豊富な精神的な糧も必要である。人々の思想については、進んだ思想には介入してはならないが、腐敗した思想はこれに介入する必要がある。とりわけインターネットが急速に発展し、恐ろしいネット上の暴力や、有害なネット上の噂、低俗なネット上のポルノ、その他さまざまのネット上の醜悪なコンテンツは、人々に影響を与え、思想を汚している。
良好な社会的環境は、個人の成長や家庭生活、国家の安全にとって大きな重要性を持つ。「真・善・美」をいかに発揚し、「偽・醜・悪」をいかに回避し、各種の精神的な煙霧を追い払い、社会主義の核心的価値観を育成・発揚するかは、それぞれの人々がともに考えていかなければならない問題である。
(10)生態環境の保護、各地の煙霧問題解決
生態環境の保護は、現在の行動によって未来の長期的な利益をもたらす偉大な事業であり、全民族的、全社会的な共同事業である。全国両会においても毎年、生態保護や「美しい中国」、煙霧対策が最も注目を集める話題の一つとなる。人々は今年も首を長くして問題の答えを待ち望んでいる。経済発展の方式の転換をいかに進め、生態環境保護の各主体の責任をいかに現実化し、各地で起こる深刻な煙霧など一連の問題をいかに解決するかが焦点となる。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年2月26日
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