▽不動産登記制度の3つの基本的機能
多くの人が、不動産統一登記の目的は腐敗撲滅と不動産税徴収のためとの見方を示している。法学博士の程嘯氏はこれに対し、「腐敗撲滅、税徴収、不動産市場の調整などは、不動産登記制度から派生する付属的な機能でしかなく、不動産登記制度の真の基本的機能ではない。もし、これらの付属的な機能を不動産登記の主な機能・基本的機能と見なすならば、不動産登記の全体的な規則と体系を歪めるすることにつながり、不動産登記制度の真の機能を発揮できなくなる」と指摘、さらに「不動産の自然状况および権利帰属状况をはっきりと正確に、ありのままに不動産登記簿に記載し、公表することで、▽不動産取引の安全を守る▽不動産取引の効率を高める▽不動産権利者の権益を守る――という不動産登記制度の3大基本機能を実現することができる」と述べた。
統一された不動産登記制度を確立するメリットは多くある。弁護士の韓徳雲氏は「第一に、所有者および利害関係者の合法的権益を守ることができ、不動産登記管理の混乱した状況に終止符を打つことができる。第二に、行政管理機関の効率を高め、権利帰属状況の公開・明示を保障し、行政機関が職権を濫用し、権利者の利益を損なうのを防ぐことができる。第三に、社会の公平性を守り、不動産の役割を十分に発揮し、帰属をはっきりさせることができる。一般市民にとっては、私有財産の所有権を明確にし、財産を蓄積する意欲を高めることができる」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年2月25日
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