中国の指導者は先月、1億人が創業し革新に加われば、「創客」は中国の経済成長の新たなエンジンになると強調した。
「創客」がけん引する中国企業の成長の勢いは、実際の統計データによっても裏付けられている。中国の新たなベンチャー創業者は昨年291万人に達した。この数値は、韓国の100倍に相当する。集まったベンチャーキャピタルは前年より3倍以上増え、155億3000万ドルに達し、韓国の15倍以上となった。
中国でこれほど強い「創客」ブームが起きているのはなぜだろうか?
(一)規制がやや緩和され、政府も気前よくさまざまな支援を行っている。「創客」を育成するため、政府は先月400億元の人民元建て創業基金を創設した。
(二)中国経済の成長の原動力に変化が生じている。インフラ整備などを中心とする成長モデルはすでに力を失っており、スマートフォンなどの新興企業の発展が中国経済の新たな原動力になっている。今年3月の両会(人民代表大会、政治協商会議)で、創業が中心的な議題になる見通しだ。
(三)中国で生まれ育った「創客」の成功例も、ブームに勢いを持たせている。中国の「創客時代」において、創業は「生きるための手段」であり、興味深い「革新のゲーム」でもある。 豊富な人材、巨大な内需を持つ市場、失敗を許す創業文化などの要素が重なり、今日の創業王国・中国が誕生した。ソウル大学校の鄭永禄教授は、中国の「創客ブーム」は韓国にとって脅威だと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月23日 |