農場を経営するオンラインゲームの「現実版」が登場した。記者はこのほど北京市平谷区の「農衆物連」植物工場を取材し、モノのインターネット技術の新たな活用方法を目にした。携帯電話で農場を経営するゲームとは異なり、携帯電話をタップするだけで、現実世界での水やりや施肥が可能になるのだ。人民日報が伝えた。
農場の畑は複数のモジュールに分割されており、ゲームの光景に似ている。各モジュールの面積は9平方メートルで、水やり、施肥、光補給、受粉などを遠隔操作で実行できる。作業員は、「携帯電話にアプリをダウンロードし、事前にデータを設定しておけば、作物の特徴に応じて水やり、光補給、施肥などを実行できる。タップするだけで屋内でも作物を植えることができ、作物の状況を24時間監視できる。今後はさらに携帯電話を使い、土地を自動的に耕せるようになる。現在のモジュールは9平方メートルのみだが、将来的に9ムー(1ムーは666.7平方メートル)、さらには900ムーの規模を形成する。さらに自動点滴灌漑システム、施肥・水やり一体化システム、照明システムを加える」と説明した。
この光景の実現は、モノのインターネット技術の発展によるものだ。温度・湿度センサ、ペーハー値センサ、二酸化炭素センサなどの装置が農場に活用されており、湿度、明度、土壌の養分といった物理データのモニタリングを実施し、計器によってコントロールすることが可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月11日