中国国家標準化管理委員会はこのほど、「旅行会社ランク付け・評定」、「旅行会社海外旅行サービス規範」、「旅行者サービス通則」の国家基準を認可し、8月4日から正式に施行されることを明らかにした。人民日報が報じた。

「旅行会社ランク付け・評定」について、中国観光研究院の副研究員・楊彦鋒は、「旅行会社をA‐5A（5Aが最高）に分けてランク付けする。そうすることで、消費者は旅行会社のサービスのクオリティを直感的に判断することができる。そうなると、旅行会社がサービスの質の向上、誠実な経営をするよう刺激できるだろう」と意義を説明している。

旅行会社がランク付けを申請すると、評定専門グループが基本条件や経営条件、経営業績、企業管理、サービスの能力、質、安全性、誠実さ、マーケティングなどを評価し、それに応じたランクが与えられることになる。「うち、サービスの能力と質、安全性、誠実さ、マーケティングが最も重要。全体に占めるポイントも高い」と楊氏。「例えば、3Aとランク付けされた旅行会社の利用者の満足度は80%以上でなければならない。また、 4Aの旅行会社は85%以上、5Aの旅行会社は90%でなければならない。また、3A以上の旅行会社は、クレームを受け付ける専用電話を設置し、対応するスタッフを24時間待機させなければならない」。

また、「今後、5Aとランク付けされる旅行会社は少ないだろう。Aランクでも、そう簡単に取得できない。現在、中国全土には旅行会社が2万6000社あり、うち、5Aにランク付けされる旅行会社は20‐30社だろう。また、工商登録や営業許可証を取得している旅行会社でも、Aとランク付けされるとは限らない。国家基準のAランクは、登録基準よりも高い。今後、ある程度の資質は備えているものの、Aランクはもらえない小さな旅行会社が多く出現するだろう」としている。（編集KN）

「人民網日本語版」2015年2月11日