米側は中国の習近平国家主席を国賓として招待した。この情報を発表したのは、オバマ大統領が最も信任する人物とされるライス大統領補佐官(国家安全保障担当)だ。中国の崔天凱駐米大使は6日、ワシントンでこの事実を認めたうえで、双方が訪米時期について調整中であることを明らかにした。環球時報が伝えた。
「米国は中国に接近する姿勢をはっきりと示した」。米側が習主席を国賓として訪問したことについてドイツのテレビ局は8日、このような見方を示したうえで「中米はアジア地域の安全保障において溝があるが、両世界大国は対話の機会を作り続け、衝突のリスクを取り除いている」と報じた。
ライス補佐官は6日、ブルッキングス研究所でこの情報を発表。「米国とアジア太平洋諸国との関係をさらに深化するため、米側が中国の習近平国家主席を国賓として招待したことを発表することを嬉しく思う」と述べた。また「米中関係は21世紀にとって『決定的役割を果たす』パートナーシップの1つだ」とも述べた。
同日遅く、崔駐米大使は両国が訪米時期について調整中であることを明らかにしたうえで「サニーランズ会談から瀛台夜話まで、中米元首は緊密に接触し、両国関係に対して他に代わりのないリーダーシップを発揮した」と述べた。
国賓としての訪問は一国の元首または政府首脳が他国の元首または政府首脳の招待を受けて行う公式訪問の1種。米国メディアによると、2つの主権国家間の友好関係の最高の表現であり、通常招待した側の出迎え、21発の礼砲、軍楽隊による両国国歌演奏、儀仗隊の巡閲などが行われる。
ライス補佐官による発表の同日、米国が公表した最新の国家安全保障戦略は「アジア太平洋リバランス」を重ねて表明し、10数カ所で中国に言及した。オバマ政権の今後の外交綱領である同報告は「現在の米中協力の範囲は『かつてないものであり』」「『米中間の競争はあるだろうが、われわれは衝突は不可避との見方には反対する」とした一方で、中国に「国際ルールの遵守」を求めるとした。報告において、アジア太平洋は米国外交の「重点中の重点」に据えられた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年2月9日 |