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中国の若者はなぜ「結婚の催促」に抵抗できない?

 

それでも、多くの若者が受動的な立場を取っている。それは、社会や親、ひいては自分も、両親の「権威」を認めているからだ。この権威は通常、「愛」や「関心」といった形で示されるが、たとえ子供が成人になっていたとしても、常に「未成年」のように扱われ、平等で独立した人格的地位は認められないという側面もある。子供のほうが親からの独立を願うようになった時、お互いに「譲歩」するしかないが、事態はそんなに簡単なものではない。

「親孝行」、「恩返し」というのが今でも社会の主流の価値観で、「親を安心させたい」、「親が誇らしい気持ちになれるようにしてあげたい」というのが普通の考え方だ。やはり、その心は「家族」にあり、「親に認められたい」、「一番大切なのは親を満足させること」という気持ちが若者のさまざまな選択を左右している。このような価値観が主流となっているため、親達は自信を強め、一方の若者は自由を奪われている。そのため、「結婚の催促」に直面すると、多くの若者は、ストレスを感じてイライラするだけで、面と向かって意思の疎通を図る勇気はない。中国では1978年から「一人っ子政策」が実施されているため、現在都市部に住んでいる若者の多くは一人っ子。「この世代の若者は、責任を負い過ぎる。子供のころから、両親の期待を一身に背負わなければならないと教えられてきた。『両親をがっかりさせたくない』というのが原動力で、それはまた、下ろすことのできない重荷となっている」という研究者もいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年2月9日

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