受賞作品
第18回文化庁メディア芸術祭の授与式が、3日午後に東京・六本木の国立新美術館で行われた。中国雲南省出身の著名な漫画家で、中国紙「春城晩報」の美術欄担当のベテラン記者でもある李昆武氏のシリーズ作品「チャイニーズ・ライフ――激動の中国を生きたある中国人画家の物語」(A Chinese Life)が昨年の世界70カ国・地域で出版された4000部以上の漫画の中で、メディア芸術祭マンガ部門の優秀作品賞に唯一の外国作品として選ばれた。中国人の漫画家が同賞を受賞するのは初めてとなる。雲南日報が伝えた。
今回の受賞は、李昆武氏にとって、フランスのアングレーム国際漫画祭、アルジェリアのアルジェ国際マンガ・フェスティバルの受賞、中国漫画大賞に続く快挙となった。文化庁メディア芸術祭の同作品への評価は、次の通りだ。「ごく一般的な愛国青年の視点で、激動の時代の現実の一面を再現し、読者に主人公・李さんの体験だけでなく、また別の角度から猛スピードで発展する中国で、人々が経験した戸惑いや苦しみといった側面を伝え、中国および中国人への理解を深めさせた」。