習近平国家主席は4日、アルゼンチンのフェルナンデス大統領と人民大会堂で会談した。
習主席は「中国・アルゼンチン両国は包括的交流を強化し、両国政府間常設委員会の統合的調整作用をしっかりと発揮し、両国政府共同行動計画をしっかりと実行する必要がある。実務協力を強化し、経済協力・戦略調整対話などの枠組みを活用して、双方の互恵協力の持続的で安定した踏み込んだ発展を後押しする必要がある。現有の鉄道・水力発電所など重点プロジェクトをしっかりと建設し、インフラ整備、農業、エネルギー、鉱産物、装備製造分野の協力を積極的に展開し、次の段階では原子力発電を重点協力分野として推し進める必要がある。税関・品質検査交流を強化し、二国間貿易の健全で安定した成長を後押しし、引き続き金融協力を強化し、通貨スワップ協定をしっかりと実施する必要がある。中国側はアルゼンチン企業による中国市場の積極的な開拓を歓迎し、これまで同様に中国企業によるアルゼンチンでの投資、事業展開を支持する。国連、国際通貨基金(IMF)、G20、77か国グループなどの国際組織や多国間の枠組みでアルゼンチン側との協力を強化したい」と強調した。
フェルナンデス大統領は「アルゼンチンはエネルギーの多元化を推し進めている。現在アルゼンチンと中国が協力して建設しているキルチネル、セペルニク水力発電所はアルゼンチンの歴史において最も重要な水力発電所だ。中国側と原子力協力を展開し、中国の原子力技術を利用したい。両国の通貨スワップ制度はアルゼンチンにとって非常に重要だ。スワップの限度額を増額し、人民元を両国間の貿易決済における主要通貨にしたい。アルゼンチン側は中国の自動車企業、通信企業によるアルゼンチンでの工場設立を希望し、さらに多くの中国製品がアルゼンチン市場に入ってくることを望んでおり、中国企業がアルゼンチンでカリウムやリチウムなど鉱物資源を採掘することを歓迎する。アルゼンチンの良質の牛肉、果物、野菜などを中国がもっと輸入することも希望する。両国は各々の重大な懸念に関わる問題において一貫して支持し合っている。国連、世界貿易機関(WTO)など国際組織で中国との協力を強化したい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年2月5日