中印両国の関係を見極めようとするインドメディアは、中国を訪問中のインドのスワラジ外相の動向に注目している。インドの英字新聞「タイムズ・オブ・インディア」は、スワラジ外相が中国の習近平国家主席と2日に会見したことを「破格の待遇」と指摘、「尊重の意を表すために、中国国務院の総理が訪中した他国の外相と会見することはあるが、国家主席が会見することはめったにない」と報じた。環球時報が伝えた。

第13回中露印外相会議がこのほど北京で行われ、中国外交部（外務省）の王毅部長（外相）、ロシアのラブロフ外相、インドのスワラジ外相が出席した。スワラジ外相の今回の訪中は、インドのモディ首相が5月に訪中することをふまえた「下準備」であり、習主席も昨年インドを訪問している。

インドの英字新聞「ザ・ヒンドゥー」は2月1日、「注目すべきは、スワラジ外相が今回の訪中で真っ先に訪れたのが、雲南省昆明だった点だ。昆明は習主席が提案する21世紀海上シルクロードの出発点のひとつ。中国は同プロジェクトをめぐり、インドに提携を呼びかけているが、インド政府は現在までしっかりした約束を表明していない。カルカッタを起点にすると、昆明はバングラデシュ、中国、インド、ミャンマーをつなぐ経済回廊の終点であり、この経済回廊も21世紀海上シルクロードプロジェクトの一部分だ。インドはすでに中国が呼びかけたアジアインフラ投資銀行（ＡＩＩＢ）の設立に合意しており、同銀行も21世紀海上シルクロードプロジェクトに融資する可能性がある」と報じた。（編集SN）

「人民網日本語版」2015年2月4日