李克強総理は現地時間20日夜、スイス・ダボスで世界経済フォーラム(WEF)のシュワブ会長と会談した。新華網が伝えた。
李総理は「WEFは国際経済分野で重要な影響力を持ち、毎年冬にダボスで開催される年次総会(ダボス会議)は毎回世界の焦点となっている。今年の年次総会のテーマ『世界の新たな情勢』は国際情勢の発展をしっかりと押えており、人類の直面する試練と捉えうるチャンスについて議論するもので、非常に的確だ」と指摘。
「現在の複雑に入り組んだ国内外の環境を前に、全体的に良い方向へ向かっているという中国経済発展のファンダメンタルズに変化はない。われわれは引き続き積極的な財政政策と穏健な金融政策を実施し、緩和も引き締めもしないと同時に、より多くの力を構造的改革に向ける。中国経済はさらにハイレベルな形態、さらに複雑な分業、さらに合理的な構造という段階へと変化している。中国経済の質と効率の向上および高度化は、自らの将来の発展に向けて良好な基礎を固めるだけでなく、世界経済・金融の安定と健全な発展の維持に対しての重要な貢献でもある。中国はWEFとの協力を一層深化することを望んでいる。WEFが国際社会と中国の相互理解の促進に引き続き積極的役割を発揮することを希望する」と述べた。
シュワブ会長は李総理のダボス会議出席を歓迎。李総理が開幕式で基調講演を行い、世界経済と世界的議題のためにさらに多く中国の知恵を提供し、声を発信することへの期待を表明した。また「国際政治・経済システムにおける中国の役割は日増しに重要になっている。WEFは中国との協力拡大を望んでおり、国際社会で中国がさらに重要な役割を発揮することを支持する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年1月21日