中国の李克強総理は20~22日にスイスを実務訪問し、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席する。中国首脳の外遊は今年初だ。世界経済の展望が不透明で、中国による改革の全面的深化が大いに注目される中、李総理はダボス会議で世界に向けて中国の自信を伝え、改革の成果を示し、中国のチャンスを分かち合う。京華時報が伝えた。
李保東外交副部長(外務次官)は16日のブリーフィングで李総理の今回の外遊について次のように説明した。
中国首脳の外遊は今年初だ。中国にとって今年は改革の全面的深化の鍵を握る年であり、法による国家統治を全面的に推し進めるスタートの年であり、第12次五カ年計画を全面的に完成する終盤の年でもある。新年早々、李総理がダボス会議に出席することは大いに注目され、重大な意義を持つ。中国指導者のダボス会議出席は5年ぶりだ。
2009年には温家宝総理が、2010年には李克強副総理が出席した。今回の李総理の出席によって中国が世界経済フォーラムを重視していることがはっきりと示される。李総理の出席はダボス会議における「中国の重み」を増しもする。
李総理のダボス会議出席には重要な活動が大きく3つある。21日午後には全体会議で特別な式辞を行い、質問に答えるほか、国際ビジネス理事会代表との対話に臨む。20日にはシュワブ会長と会談する。李総理はダボス会議において3方面の重要なメッセージを伝える。第1に国際情勢、世界経済情勢、問題解決の道についての見解。国際社会が世界経済の情勢に対して客観的で弁証法的な分析を行い、適切な問題解決の道を見いだし、世界経済の着実な回復を促し、力強く、持続可能で、均衡の取れた、あまねく広がる成長を実現する後押しをする。第2に中国経済の情勢について説明し、中国経済と新興エコノミーの発展の見通しに対する各方面の信頼を強化し、中国の改革開放の全面的深化に対する国際社会の認識、理解、支持を強化する。第3に、改革開放の全面的深化という中国側の政策について詳しく説明する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年1月19日