珠海市で2013年6月、日本人の電信詐欺仲間6人の間で仲間割れが発生、うち1人が縄で縛られ殴る蹴るの暴行を受け、頭部に負った傷が原因で死亡した。同事件の裁判が14日、同市中級人民法院(地裁)で始まった。中国新聞網が報じた。
珠海市検察院の検察官が提出した起訴状によると、佐藤ら5人の日本人被告は、中国台湾籍の蔡某峰被告と共謀し、市内でIP電話を日本にかけて偽りの情報を発信、日本国内の住民に対して詐欺行為をはたらいていた。お金を騙し取ることに成功すると、取り決めによってそれぞれが分け前を受け取っていた。
被告らは、2013年5月初めから6月10日にかけて、警官や銀行員になりすまして日本の不特定の人々に詐欺電話をかけ、彼らの銀行預金から金銭をだまし取った。
同年6月11日、佐藤被告は、小さないさかいがきっかけで、仲間の古根村さんを縄で縛り、電気棒やゴム棒を使って打ち続けた。古根村さんがぐったりしたため、救急救命措置を求めた。
佐藤被告から電話で援助を求められた蔡被告は、人を現場に向かわせて救急電話を呼ぶよう手配した。5人の日本人被告はその場から逃げた。古根村さんは、緊急救命措置の甲斐なく死亡した。
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