▽展望3:株式市場は強気を維持?
A株市場は14年下半期に新たな上昇周期を迎えた。15年の最初の取引日には好調な幕開けとなり、総合指数は65カ月ぶりに高値記録を更新し、3369.28ポイントをつけた。これは15年の株式市場が強気市場を維持することの前触れだろうか。
祝部長:株式市場には3つの論理がある。1つ目は基本的側面だ。今年の経済成長ペースは昨年より低下することが予測されるため、基本的側面は株式市場の高騰を支えないとみられる。2つ目は改革という側面だ。特に国有企業の改革だが、改革の着地は難しく、改革という側面から株式市場の高騰を支えることはそれほど簡単ではない。3つ目は資金という側面だ。金融政策において緩和が強調されることを背景として、現在は資金という側面が相対的に好調だ。こうした角度から考えて、株式市場にはなお上昇のチャンスがあるといえる。
曹教授:中国株式市場の強気相場は海外資本によってもたらされた部分が大きく、これに国内の個人投資家と機関投資家が追随した形だ。このたび流れ込んだ外資は「滬港通」(上海・香港両市場の株式取引の相互乗り入れ)を通じて流れ込んだもので、市場に入るや国内株式市場の高騰を引き起こし、一部の人は市場で大もうけした。市場は今後5カ月間は上昇を続けるとみられ、一連の証券市場改革がうち出されるのに伴い、上昇期間はさらに長くなることが予想される。