国務院の李克強総理は現地時間の15日、カザフスタン・アスタナでロシアのメドヴェージェフ首相と会談した。
李総理は、「2カ月前、私と首相はモスクワで中国・ロシア首相の第19回定期会合を開催した。両国政府は会談で達成した協力をめぐる共通認識を積極的に実施しており、中ロの全面的な戦略的協力パートナー関係や各分野での協力が順調に進んでいる」と述べた。
李総理は次のように指摘した。「中国はロシアとともにエネルギー分野の協力を拡大していきたい。高速鉄道での協力を強化し、両国が調印した高速鉄道協力覚書の内容を着実に実施するとともに、中ロの高速鉄道協力作業チームがモスクワ-カザン間高速鉄道プロジェクトをめぐる問題の検討を急ピッチで進め、できるだけ早く総合的な協力プランを打ち出すことを願う。ロシア極東地域において中ロ協力の相互補完性を十分に発揮させることで、中国はロシア極東地域への投資を拡大し、この地域で飛躍的に発展する開発区建設に参与したいと考えている。またロシアと協力して資源以外の分野におけるウィンウィンの協力展開を、とりわけインフラ建設分野におけるウィンウィンの協力展開を模索したい考えだ。双方は今後、来年に中国で開催される第2回中国-ロシア博覧会とロシアで開催されるエカテリンブルク国際工業展示会を共同で成功させなければならない」。
また李総理は、「中国はロシアや関係各方面とともに、上海協力機構が引き続き地域の安全や発展にプラスとなる方向へ進むよう推進したい考えだ。中国はロシアが上海協力機構の輪番議長国の役目を着実に履行するよう積極的にサポートし、協力し、この組織の実務的な協力が新たに重要な進展を遂げるよう推進していきたい」と述べた。
メドヴェージェフ首相は、「李総理がさきにロシア訪問を成功させたことが、ロ中関係の発展を力強く推進している。双方の重点協力プロジェクトは現在、安定的に進められている。ロシアは石油・天然ガス、原子力エネルギー、水力発電、金融、科学技術イノベーション、航空機製造、宇宙などの分野およびロシア極東地域における両国の協力をさらに強化したい考えだ。ロシアは中国とともに上海協力機構の枠組内での協力を強化し、地域の平和、安定、発展を守りたいと願っている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年12月16日 |