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一汽トヨタが販売不振、「二輪の法則」がお笑い草に?

一汽トヨタのディーラーから100メートルも離れていない一汽VWのディーラーは明るく広々とした店内で、トヨタの薄暗い店内とは対照的だった。しかも販売員の熱意あふれる接客態度は、一汽トヨタよりはるかに優れていた。これは「販売のトヨタ」、「サービスのトヨタ」に対する皮肉のようだ。サービスの品質がブランドの動向を左右しうる今日、VWが中国市場で世界一のトヨタを大きく引き離していることが、争うことのできない事実となっている。

販売不振の他に、一汽トヨタの品質も疑問視されている。天津一汽トヨタは2014年10月に、制動システムの故障の恐れにより9万台のクラウンをリコールした。天津一汽トヨタは同年4月、運転席のエアバッグが正常に作動しない恐れがあるとして、4万7636台のREIZをリコールした。

クラウンの計器盤が自然に割れる、一汽トヨタのカローラのエンジンのアイドリングが不安定、ブレーキが柔らかすぎ、RAV4の深刻な品質問題など、一連のクレームが主流サイトに頻繁に投稿されている。

一汽トヨタのマーケティング戦略について、一汽トヨタの初の中国側総経理の王法長氏は、「二輪の法則」に言及したことがある。商品力とマーケティング力は、ブランドの発展・建設の二つの車輪であり、両者がマッチしてこそ企業の高速前進が可能になるというのだ。この「理論」はかつて、一汽トヨタのブランドマーケティングの中で、重要な指導力を発揮していた。また提唱者が総経理のポストを占めていたことで、むやみに誇張されていた。

しかし一汽トヨタの上述した衰退の兆しを見ると、「二輪の法則」が効果を失い劣勢を盛り返せないばかりか、徐々にお笑い草になろうとしていることが分かる。

北京大学経済学院の薛旭准教授は、「王氏の二輪の法則は、マーケティングの角度からより詳細に分けることができる。例えば二輪を四輪にすることが可能で、技術、製品、ブランド、マーケティングの全てが不可欠だ。王氏の二輪はやや曖昧だ。最も重要なのは、一汽トヨタがこの二輪さえも実現していないことだ。特に前線のマーケティング能力の不足は深刻だ」と指摘した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年12月9日

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