11月20日、広州モーターショーで取材に応じたトヨタ中国の大西弘致社長によると、トヨタは現在、中国国産ハイブリッドカーの生産準備を進めている。トヨタは2011年から中国でプラグインハイブリッドカーの実証実験を始めていたが、市場投入の時期は明らかになっていない。京華時報が伝えた。
▽プラグインハイブリッドカーは生産準備段階
トヨタが持っているプラグインハイブリッドカーの車種は、すでに成熟したと言えるプリウスの一種しかない。中国に試験導入されているのもプリウスのプラグインハイブリッドカーだ。「試験導入したプラグインハイブリッドカーは、EVモードでの航続距離が短く、中国の関連政策とはまだズレがあった」。大西社長によると、トヨタは、プラグインハイブリッドカーの開発にあたって、EVモデルでの航続距離を長くし、消費者のニーズを満たす必要がある。
トヨタ中国は今後の製品計画を明らかにしていないが、すでに明らかになっている情報によると、中国市場への導入が不確定なのはプリウスのハイブリッド車種であり、同種のハイブリッドシステムを他の車種に移すのはそれほど難しくない。ハイブリッドカーは来年国産を始める予定で、新エネルギー車に対する中国の補助金対象となるため、トヨタがプラグインハイブリッドの国産化に踏み切るのはそれほど遠くない未来と考えられる。
▽同等の価格帯のシェア2割目指す
トヨタの計画によると、カローラとレビンでハイブリッド車種が来年秋に発売する。大西社長によると、ハイブリッド2車種の価格は「消費者が購入しやすい価格」とする方向で、バッテリーを含むハイブリッドカー部品の国産化を進めていく計画だ。
国産化率が高まった後、トヨタ中国は、カローラとレビンのハイブリッド2車種の販売シェアを同等の価格帯の2割とする計画だ。さらにハイブリッド車種の製品ラインアップも充実させる。RAV4クラスの車種にもハイブリッド導入が検討されている。
【トヨタ中国・大西弘致社長インタビュー】
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