張燕生・秘書長によると、中国経済は二つの面で変動の局面を迎えている。第一に、マクロ政策の調整。各種の短期・中長期の政策による内需の拡大は、中国経済の変動の局面の重要な一面となっている。最近の利下げはその例と言える。第二に、2014年北京APEC会議で打ち出された全方位的なコネクティビティとアジア太平洋自由貿易圏の建設。中国は、積極的に海外進出を進め、世界に需要と投資を作り出している。
北京大学の黄益平教授は、改革開放から35年にわたって、低コストの製造業や海外輸出、資源開発などで目覚ましい成果を上げてきた中国経済だが、問題も少なからず存在すると指摘する。問題の中心にあるのは、二つの面で見られる二重制度で、国有企業と民間企業の二重制度、製品と生産要素の二重制度の克服が課題となっている。「中国が直面している課題は国有企業の改革と生産要素市場の規制緩和だ。生産要素市場の緩和では金融改革が中核となる」と黄教授。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年11月28日 |