第1回世界インターネット大会が、19日に浙江省桐郷市の烏鎮で開幕する。会期3日の本大会では、全世界のインターネット界の巨頭が「相互接続、共有・共治」というテーマの下、交流・議論を繰り広げる。記者は14日、開幕前の烏鎮を訪れた。新華網が伝えた。
烏鎮は浙江省北部に位置し、7000年以上の文明史を有する。烏鎮の住民は、水辺に生活している。烏鎮は黒い瓦と白い壁の間で舟を漕ぐ音が響く、江南地方の水の都だ。国家インターネット情報弁公室長の魯イ氏(イは火に韋)は、「歴足ある古鎮の名を冠する世界インターネットサミットはこれが世界初だ。烏鎮は大会の永久の開催地であるため、世界インターネット大会は、ネット界の『烏鎮サミット』とも称することができる」と指摘した。
記者が14日に烏鎮を取材したところ、この水の都は間もなく開幕する盛会に向けた「ネット化改造」を完了しており、設備・人員・技術などの準備を整えていた。
浙江省桐郷市副市長の朱明傑氏はネット設備に関して、「本大会では10Gbit/s、1Gbit/sのネットワークが4本ずつ烏鎮に敷設され、プレスセンターでも『1Gbit/sの環境』が形成される。烏鎮はすでに2G・3G・4Gの全面カバーを完了している」と述べた。
ネットワーク化された烏鎮では、すでに一般向けに多くの便利なサービスが提供されており、ネットユーザーと観光客に喜ばれている。観光客向けの地図にある2次元コードをスキャンすることで、烏鎮の公式サイトと微信(WeChat)にアクセスでき、情報も非常に豊富だ。絵葉書店や屋台では、携帯電話で利用できる決済サービス「支付宝」で代金を支払うことが可能だ。モバイル決済が、観光地の津々浦々に行き渡っている。本大会を取材する記者も、スキャンにより身分認証を行う。
浙江省経済・情報化委員会副委員長の呉君青氏は、「本大会に出席を予定している代表者は現時点で1000人を突破しており、登録を申請した記者の数は600人に上る。組織委員会は2種類の専門的なアプリを提供する」と話した。
組織委員会が発表した情報によると、本大会では世界ネットワーク管理、モバイルネットワーク、ネットワーク新メディア、クロスボーダー電子商取引、ネットセキュリティ、サイバーテロ撲滅などのサブフォーラムが設置され、他にも国内外インターネットリーダーハイエンド対話、「相互接続、共有・共治」ハイエンド対話などの議事日程が予定されている。
組織員会が発表した情報によると、上述した魯氏の他に、インターネット資源管理組織ICANNのファディ・チェハデCEO、アリババ・グループの創設者の馬雲氏、百度の創設者の李彦宏氏、テンセントの会長兼CEOの馬化騰氏、中国工程院院士の鄔賀銓氏、クアルコム会長のポール・ヤコブ氏、ソフトバンクの創設者の孫正義氏らを含む約20人の来賓が、本大会でスピーチを行う。
国家インターネット情報弁公室、浙江省人民政府が共催する本大会は、11月19−21日に浙江省烏鎮で開かれる。世界の政府、国際組織、企業、科学技術界、民間のインターネット業界を代表する人物が出席する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年11月17日 |