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中米の大学、クラウドロボットの実験を共同推進

世界各地に分散する異なる能力を持つロボットの協力を実現し、1体のロボットの能力が及ぶ範囲を拡大し、1体のロボットだけでは不可能な任務を遂行するためにはどうすれば良いだろうか?これを実現する「クラウドロボット」は、現在世界で行われているロボット研究の重大なテーマ、解決すべき問題となっている。科技日報が伝えた。

中国科学技術大学が10月20日に発表した情報によると、同校のロボット実験室と米カーネギーメロン大学ロボット実験室による初のクラウドロボット実験が成功裏に終わり、2014年ロボカップ・チャイナ・オープンのテクニカルチャレンジで最高得点を記録し、首位に輝いた。

上述した共同研究の中国側の責任者、中国科学技術大学人工知能センター・ロボット実験室長の陳小平教授は、「世界各地に分散する同類のロボットは、異なるハードと基礎ソフトを使用しているため、その能力、それぞれの環境から得られるデータと技能も異なっている。そこで、異なるロボットをクラウドプラットフォームで結びつけ、このプラットフォームで別のロボットから関連する知識・技能を得ることができれば、ロボット間、人とロボット間の知識の共有と協力が可能になるという仮説を立てた。こすうれば、1体のロボットの能力が及ぶ範囲を大幅に拡大し、開発費を削減できる。ゆえにクラウドロボットは、ロボットの大規模普及の技術のボトルネックを解消する、新たな重要手段と目されている」と指摘した。

先ほど実施された初のクラウドロボット共同実験において、安徽省合肥市に位置する中国科学技術大学のロボット「可佳(KeJia)」と、ピッツバーグのカーネギーメロン大学に位置するロボット「コボット(CoBot)」は、クラウドプラットフォームにより遠隔協力と資源共有を実現した。実験において、クラウドプラットフォームは双方のロボットに各種知識源・データソースを提供した。可佳はコボットに語義の理解および自動計画を、コボットは可佳にビッグデータ分析を提供した。この知識共有と遠隔協力により、2体のロボットはそれぞれ単独では実施できない実験を完了した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年10月23日

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