10日に行なわれたアフリカ派遣公共衛生専門家チームの出発前講習で、中国が西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に派遣する公共衛生専門家が10日夜と11日に出発したことがわかった。支援物資を乗せた航空機は10日午後3時に上海から飛び立った。
国家衛生・計画出産委員会と中国疾病予防管理センターは10日午後、アフリカに派遣する公共衛生専門家チームの講習会と壮行会を行なった。中国疾病予防管理センターの責任者によると、上層部から専門家をアフリカ支援任務に派遣する通知を受けた後、センター内部は直ちに人員を動員し、西アフリカの疾病流行状況と必要な物資を確認し、任務を明確にし、専門家を選抜した。
メンバーの孫輝氏によると、専門家チームの主な任務は領事館による支援物資の分配の支援、現地専門家への支援物資の正確な使用方法の講習、医療チームへの専門訓練、予防の指導、在外公館と中国資本機関スタッフへの疾病予防講習である。
国家衛生・計画出産委員会宣伝局の毛群安局長は、「現在わかっている状況を見ると、西アフリカのエボラ出血熱の流行はまだ抑えられてない。アフリカ諸国に中国が重大な突発的流行で得た経験などの技術支援を提供したい。また、今回アフリカに派遣された公共衛生専門家チームのメンバーは、中国の海外支援医療チームの限りない精神を発揮し、流行が発生した国への技術支援に全力で取り組んでほしい」と話した。
専門家
3チームに分かれて西アフリカに向かう
中国疾病予防管理センターの責任者によると、今回中国が派遣する計9人の専門家は、3チームに分かれて西アフリカの3カ国に行き、エボラ出血熱の流行阻止を支援する。専門家はそれぞれの航空機でアフリカに向かい、パリで乗り換える専門家やアフリカで乗り換える専門家がいるため、3カ国に到着する時間ははっきりしていないという。
3カ国に派遣される9人の専門家はみな中国疾病予防管理センターの公共衛生研究分野で働く専門家で、主に流行病学、消毒、予防の3分野に分かれて現地の作業を指導する。エボラ出血熱の流行がまだ抑えられていない状況について、同センターの責任者は、「今回の支援活動は専門家の安全を前提に行い、危険を冒したりはしない」と話した。
物資
支援物資は10日に出発
商務部によると、中国がエボラ出血熱の流行が深刻な一部の西アフリカ諸国に提供する緊急人道主義物資は10日午後3時に上海を出発し、11日から12日にかけて到着、使用を開始する。主に医療用防護服、消毒剤、温度計、薬品などの流行拡大の阻止に必要な物資を提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月11日 |