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中国、エボラ熱対応に準備万端

◆南京ユース五輪、「異常」選手を隔離

宋氏は、「エボラ熱の国内侵入を防ぎ、感染地域に向かう人員の健康を保証するため、関連部門は取り組みを強化している。そのうち口岸(出入国検査場)の管理強化が重点的な内容となっている。国家質量監督検験検疫総局や国家衛生・計画出産委員会などの部門は7月上旬に、エボラ熱の感染地域から入国した人員の健康状況の検査を実施すると発表した」と述べた。

北京出入境検験検疫局の関係者は、「感染地域との間に直行便は開通していないが、検査担当者は乗り継ぎした乗客の国籍に関する情報を事前に把握するなどして、重点となる便・人員の管理を実施する」と語った。

入国者の疾患・症状の検査において、疑わしい症状がある場合は直ちに医師による診断を実施し、3週間内の訪問先、エボラ熱患者および野生の霊長類との接触について質問をする。

南京ユース五輪が8月16日に南京市で開幕する。ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの選手とスタッフに対して、江蘇省検験検疫局とユース五輪組織委員会は特別ルートを設け、感染国からの人員と設備に対して検疫を実施する。江蘇省の現地メディアの報道によると、競技中に身体に「異常」が見られた選手は、隔離されることになる。

◆診断キットが開発

エボラ熱の潜伏期間は最長21日に達するが、発症前に感染を確認し治療することは可能だろうか?

同委員会科学教育司司長の王辰氏は、「中国はエボラ熱の診断キットの開発能力を持ち、いつでも各地の感染予防部門に提供できる。しかし国内ではまだ症例が確認されていないことから、患者に使用することはできない」と話した。

宋氏は、「同委員会はすでにエボラ熱の予防・治療プランを発表しており、感染症の診断・治療・報告の手段を明らかにしている。また各地の医療機関に対して、感染の疑いのある者、もしくは感染者を発見した場合、2時間以内に報告するよう求めている。感染予防部門は、すでに実験室の検査の準備を整えている」と説明した。

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