最初から問題が提示されるドラマは普通、その問題の迫力で視聴者を釘付けにしてしまおうとするものだが、このドラマの第一話は、たくさんの俳優がめまぐるしく変わるので、見ている人は一つ一つのエピソードに深入りすることなく終わる。
物語の構造から見てもこのドラマは興味深い。第二話からは、一話ごとにテーマが際立たされ、矛盾が浮き彫りにされ、問題が解決される。物語の進行は、主人公(例えば旭や暁)が問題に直面し、家族で口論となり、問題が決着し、主人公が感動する、という道筋をたどる。浮き沈みの激しいストーリーだが常に、家族への思いや愛への信念が通底音となっている。主人公の涙とともに主題歌が流れ始めるフィナーレはまさに「泣き所」だ。
テーマが明らかな主題歌から、「働くことが生きている証明だ」「努力して笑って生きていこう」「損をするとわかっていてもみんな歯を食いしばって頑張っている」などの台詞は、多くの青春ドラマと同様、日本らしい主旋律と「小確幸」や日本的誇張に満ちており、慣れない人には鳥肌モノかもしれないが、好きな人はそこに励ましを見つけ、号泣してしまう。くさい芝居と言われても、このドラマのポジティブなエネルギーはすごい。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年8月6日 |