地震の影響で、昭通市10郷鎮の住宅3万8412戸が停電した。内訳は、魯甸県6郷鎮が2万9250戸、巧家県3郷鎮が7905戸、昭陽区1郷鎮が1257戸。懸命の復旧作業によって、4日午後6時の時点で、地震によって稼働が停止した3カ所の35キロボルト変電所が再び送電を開始した。送電がストップしていた10キロボルト送電線15本のうち、9本が復旧、2万9400戸の停電が復旧した。被災地の停電をできるだけ早く復旧させるため、昭通市は53人の職員を緊急組織し、ひとり一つずつ荷物を背負い、35キロの道のりを歩き、低圧発電装置などの緊急支援物資を被災地に届け、電力供給作業に尽力した。
今回の地震では、被災範囲が非常に広く、被災の程度はかなり深刻だった。道路の破損もひどく、復旧作業がかなり手間取っている。震央の竜頭山に入る道は、通行規制が敷かれ、交通が阻害され、緊急用電力供給設備や救援器具を輸送する車両は、被災地に入ることが許されず、スムーズな緊急救援活動に支障が生じている。また、山崩れが続き、大雨も続いており、山の斜面が崩れやすいことから、いったん復旧した道路でも、いつ何時再び不通となるか分からない。道路通行や通信インフラを引き続き確保することは、大きな圧力に直面している。電力網も心もとなく、電力確保もかなり怪しい状態だ。気象予報によると、被災地では、向こう数日間、雨が降り続き、土石流や山崩れが発生しやすい状況という。道路の復旧通行確保をめぐる作業は、依然大きな困難に向き合っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年8月5日 |