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南北地震ベルト、緊急地震速報ネットワークが形成

緊急地震速報システム四川省重点実験室は7月28日、中国科学技術部(省)、各地の地震局、緊急対応弁公室などの支援を受け、同実験室が独自に開発した、80万平方キロメートルの面積をカバーする南北地震ベルト緊急地震速報ネットワークが完成したと発表した。同ネットワークは地域内の住民や建設現場などに対して、緊急地震速報サービスを提供する。科技日報が伝えた。

南北地震ベルトは、中国の寧夏回族自治区から、甘粛省東部、四川省西部、雲南省までを結ぶ、中国大陸を南北に貫く地震密集地帯で、中国の記録に残っているM8以上の地震が集中している。ブン川地震(ブンはさんずいに文)、玉樹地震、芦山地震、定西地震は、いずれもこの地帯で発生している。

同ネットワークは寧夏回族自治区、甘粛省、陝西省、四川省、雲南省を網羅する。南北の直線距離は約2020キロ、カバー面積は80万平方kmに達し、1960の緊急地震速報モニタリングプラットフォームを設置している。緊急地震速報システム四川省重点実験室によって開発された同ネットワークは、緊急地震速報、震度の速報の他に、地震の前兆の観測、情報収集などの地震科学研究機能を持つ。同ネットワークが採用する緊急地震速報技術は、これまで4000回以上の地震を経験しており、芦山のM7の強震を含む11回の大型地震の速報に成功している。

国家千人計画の専門家、緊急地震速報システム四川省重点実験室長の王暾氏は、「同ネットワーク内の学校、重大建設プロジェクト、ハイリスク業界などは専用受信機を設置し、情報を得ることができる。一般市民は成都ハイテク減災所のウェブサイトから携帯アプリなどをダウンロードし、無料で情報を得ることも可能だ。同システムは新疆ウイグル自治区の天山、祁連山などの地域のカバーを進めていく」と説明した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年7月30日

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