現在の南中国海情勢への対応について、出席者は枠組みの構築を強化する必要性で期せずして一致した。マレーシア国際戦略研究所のJawhar Mohamed所長は「現在南中国海および東南アジア地域全体にはDOC、東アジアサミット、ASEAN外相会議など成熟した安全保障協力枠組みがある。これらはいずれも重要な多国間枠組みだ。現在は枠組みの構築に重点を置き、排他的な軍事的対抗を減らす必要がある。南中国海問題は最終的には実効性ある二国間、多国間枠組みを通じて解決する必要がある」と指摘した。
Jawhar Mohamed所長はさらに「南中国海問題は地域の国々が自ら解決する必要があり、外部勢力の介入は回避すべきだ」と指摘。米国とフィリピンの合同軍事演習などの問題については「米国は最近、南中国海問題にどんどん積極的になっているが、特定の側にはつかないと表明し続けている。特定の立場につかない以上、軍事演習を行う必要はない」と指摘した。
Rahardjo Soegeng駐中国インドネシア大使やミャンマー国際戦略研究所のNyunt Maung Shein所長ら来賓も、地域の問題は地域の国々が共同で協議し、処理すべきとの見解に賛同。「外部勢力の介入は効果を発揮し得るが、程度が重要だ。過度の介入である場合、地域の管理・コントロールを一層困難にするだけで、問題解決の助けには全くならない」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月23日
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