アコードの登場は、ジェッタと富康、サンタナが主流だった中国の道路の風景を一変させた。アコードはまたサンタナに代わって公用車の代表ともなった。だが6代目から昨年登場の9代目まで、アコードのモデルチェンジは地味なものにとどまっている。CR-Vは2004年に中国で売り出されてからの10年間で3回のモデルチェンジを行ったが、いずれも二輪駆動を四輪駆動にする、外観をマイナーチェンジするなどにとどまり、コア技術が大きく変えられることはなかった。フィットは初代の販売が5年近く(2003年-2008年)、2代目の販売が6年近く(2008年-2014年)続き、3代目は今年ようやく登場したばかり。本田のモデルチェンジはやはり遅いと言わざるを得ない。
価格も問題だ。例えば新型フィットは、各方面で確かに性能が向上した。だが中国市場には強力な競争相手が増えている。消費者に人気のフォルクスワーゲンの新型POLOの価格は6.34万元から12.41万元程度。新型フィットは1300ccのエンジンをやめて1500ccが採用されているという長所はあるが、定価は7.38万元から11.28万元程度。エントリーモデルの価格は従来型とほぼ同じだが、POLOと比べてもフィットは高い。
ホンダは今年下半期、オデッセイやクロスツアー、シビック、スピリアなどのモデルチェンジを予定している。だが革新的な新車種の発売計画は空白のままだ。ホンダはこのまま、旧来の車種で「最後」まで走り続けるつもりなのだろうか。(編集MA)
「人民網日本語版」2014年6月23日
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