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W杯 日本の敗戦から中国が学ぶべきもの

 

今大会1本目のゴールを決めた本田圭佑

13日から始まったサッカーの祭典、ワールドカップ2014ブラジル大会の第3日目、日本はグループリーグ初戦で逆転負けを喫したが、試合で見せた強固な組織力に人々は感嘆した。身体能力的に数段上のコートジボワールのエレファントに対し、日本は完全に技術と精神力でもって立ち向かった。サムライブルーが世界の表舞台で自らの実力を見せていた時、中国サッカーは単なる傍観者、観客でしかなかった。中国サッカーと日本サッカーの距離は、いったいどれくらいあるのだろうか?10年、いや20年だろうか・・・。信息時報が伝えた。

本大会の日本代表チーム23人のうち、過半数を超える12人が欧州リーグでプレーしている。この数字はワールドカップ出場の日本代表チームにおける欧州組人数の記録を大幅に塗り替えた。他の純粋なアジアチームであるイランと韓国の2チームにおける欧州組は合計しても14人に過ぎない。中国代表チームにいたっては、ワールドカップ予選リーグで頭角を現す人材がいないだけでなく、中国代表チームの中に1人も欧州組がいない状況だ。

98年フランス大会では、国内リーグの選手ばかりだった日本代表チームが、02年日韓大会では川口能活や稲本潤一、中田英寿、小野伸二の4人が海外組として活躍し、06年ドイツ大会では中田英寿、高原直泰、中村俊輔、大黒将志、稲本潤一、中田浩二の6人が欧州チームに在籍していた。10年南アフリカでは、欧州組は松井大輔、長谷部誠、本田圭佑、森本貴幸の4人に減少したが、4年後のブラジル大会では、日本の欧州組は急増し、史上最多の12人となったほか、初めて海外組の人数が国内リーグ選手を超えた。

日本代表チームの欧州組12人のうち、ベルギーのスタンダード・リージュで活躍する川島永嗣以外の11人全員がドイツのブンデスリーガや英国のプレミアリーグ、イタリアのセリエAの世界5大トップリーグで活躍していることからも、そのレベルの高さが見て取れる。これらの世界5大リーグで活躍している11人の前シーズン各国リーグ出場回数は計236試合に達している。これは、1人平均約22試合に出ている計算となる。ここからも、欧州トップリーグで活躍する日本人選手たちがレギュラークラスで活躍していることが見て取れる。セリアAのインテルに所属する長友佑都は前シーズン34試合に出場し、5得点をマーク。清武弘嗣はブンデスリーガのニュルンベルクで34試合に出場し、3得点をマーク。岡崎慎司に至っては、同じくブンデスリーガのマインツで33試合に出場し、得点ランキング7位タイとなる15得点をマークしている。

12年前、中国サッカー協会副会長を務めた閻世鐸氏は10年計画を打ち出した。当時のスローガンは中国サッカーは10年以内に再びアジアトップのサッカー強国となり、「韓国を倒し、日本に挑む」という戦略的想定を実現させることだった。当時、中国にはチーム内の格付けでは日本の稲本潤一選手らと比較にならないレベルではあったが、それでも欧州で活躍する孫継海や李鉄、范志毅といった選手たちがいた。

それから12年の歳月が過ぎた。日本の欧州組は自分と他のアジア諸国との差を大幅に引き離しただけでなく、自分自身との比較においても、数や質といった点で大きく進歩した。これこそが中国と日本との間に存在する差だ。中国サッカーは毎回負けるたびに総括、考慮、反省を繰り返すものの、実質的な行動をとらない間に、早くから軌道に乗っている日本サッカーは世界に向けて大きく前進し続けている。 (編集MZ)

「人民網日本語版」2014年6月16日

 

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