(資料写真)1811年(清の嘉慶16年)に描かれた「大清万年一統天下全図」
今年は甲午戦争(日清戦争)から120周年にあたる。中日間では領土紛争が依然として絶えず、最近では中国とベトナムも南中国海で領土紛争を抱えている。香港普芸競売有限公司が28日に展示公開した、乾隆32年(西暦1767年)に制作された「大清万年一統天下全図」では、その帰属がはっきりと記されている。中国新聞網が伝えた。
「大清万年一統天下全図」は同日、競売業界内で公開展示され、多くのコレクターが足をとめて注目し、地図の精緻さや文字の明晰さを評価した。
「大清万年一統天下全図」は長さ115センチメートル、幅106センチメートルで、黄千人が1767年に制作を担当した。図では琉球国、安南国(ベトナムの旧称)がいずれも清の属国として描かれている。そのうち「琉球国」の位置に「明初期に帰属した。中山、山北、山南の3つに分かれる。後に中山だけが朝貢したため、本朝はこれを冊封した」と注記されている。
競売会社の荘志崗副総裁は取材に対して、「古琉球国の地理的位置は台湾と日本の九州の間にあり、清朝の歴史書「使琉球記」の記載によれば、清朝の大使官員が海路で琉球国に向って国王を冊封した時、釣魚島(日本名・尖閣諸島)を通りかかり、島に上陸して「神と海を祭る」儀式を行い、天候と旅の無事を祈ったとある」と語った。荘志崗副総裁は、「250年近くの歴史的な文化財の動かぬ証拠が、釣魚島の帰属をはっきりと物語っている」としている。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年5月30日
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