中国政府の複数部門による作業チームが20・21日両日、ベトナム南部のホーチミンシティとビンズオン省に赴き、このほど発生した破壊や放火といった暴力事件による中国企業の被害状況を調査した。中国企業の代表との会談も行い、見舞いの言葉を述べるとともに、企業や従業員の要求を聞き取り、安全確保に向けて共同で情勢分析を行った。
同チームは同省人民委員会のチャン・ヴァン・ナム副主席が代表を務めるベトナムの共同作業チームとの会談も行った。中国チームの代表を務める外交部(外務省)の劉建超部長助理(部長補佐)によると、このほど同省で発生した破壊・放火などの暴力事件で、中国人従業員1人が死亡し、中国企業は深刻な被害を受けた。中国は暴力行為を強く非難するとともに、ベトナムが有効な措置を取って中国企業とその従業員を保護しなかったことに強い不満を表明する。中国はベトナムに対し、加害者を厳罰に処し、中国企業に損失を賠償し、被害者に対する善後策を適切に打ち出し、具体的かつ有効な措置を取って、中国企業とその従業員の生命と財産の安全を確保することを求めるという。
チャン副主席によると、このほど発生した事件により中国国民1人が死亡し、中国企業が損失を被った。ビンズオン省政府は加害者を逮捕し法律によって処分するとともに、中国企業が受けた損失を法律に基づいて賠償し回復を支援することを約束する。またこの事件から教訓をくみ取り、あらゆる措置を取って、警備の計画と情報の通報を強化し、中国企業とその従業員の安全を保障していくという。
このほか、中国チームの公安部関係者とベトナム公安部出入境管理局の副局長による会談も行われた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年5月22日
|