習近平国家主席が21日にアジア信頼醸成措置会議(CICA)上海首脳会議で行った基調演説は国際社会から幅広く注目された。外国の専門家や学者は取材に「習主席は基調演説で共通、総合、協調的、持続可能なアジアの安全保障観、安全保障理念の革新、地域の安全保障と協力の新たなメカニズムの構築を提唱した。習主席が安全保障の普遍性、平等性、包括性を強調したことは、アジア地域全体の安全維持にプラスだ」と指摘した。
ロシア社会政治研究センターのイェフセイェフセンター長は「習主席の基調演説は実務的、全面的で、指導性と実行可能性が高い。アジアは状況が複雑で、多様な試練に直面している。地域の平和、安定を実現するには、対話、信頼、協力を強化しなければならない。習主席が安全保障の共通性と包括性を強調したことは、アジア地域全体の安全維持にプラスだ」と表明した。
シンガポール南洋理工大学RSISの胡逸山シニア・フェローは「習主席は基調演説でアジアの安全保障観の中身を系統立てて、詳細に説明した。これは平和で、繁栄する、安定したアジアの構築にとって重要な意義を備える」と表明。基調演説の印象深い点として「第1に、習主席はアジアの事は結局はアジアの人々が処理すべきだと言及した。この点はアジアの平和と安全の構築にとって極めて重要だ。第2に、持続可能な発展によって持続可能な安全を促進すること。アジアは経済面で持続可能な発展を実現して初めて、これを基礎に安全と平和を構築することができる。第3に、習主席は伝統的安全保障と非伝統的安全保障の統合的計画を特に強調した」と指摘した。
カザフスタンの国際問題専門家は「習主席が提唱した共通、総合、協調的、持続可能なアジアの安全保障観は、アジア各国が情勢と試練を見極め、国家間の協力を促進するうえでプラスであり、安全保障上の脅威に共同で対処し、アジア地域の平和・安定を維持するうえで的確性と現実的意義を大いに備える」と指摘した。
欧州政策センターのアナリストは「問題に対して明晰な認識と分析をもって初めて、正しい解決策を打ち出すことができる。習主席の基調演説は現実と歴史を総合的に考慮しており、建設性に富む」と指摘した。
スペインの中国専門家、マエストロ氏は「習主席は基調演説で『アジアの安定は世界平和にとって幸いであり、アジアの振興は世界の発展にとって福だ』と述べた。現在の世界は持続的に発展するアジアを必要としている。そしてアジアの発展には安定が不可欠であり、アジア各国が地域の安全保障問題で調整と協力を強化し、的確な行動を通じて地域の相互信頼を強化し、地域の安全保障問題を共同で解決することが不可欠だ。習主席が基調演説で打ち出した新アジア安全保障観は、アジア地域の多様化という特徴と現実的発展の状況を十分に考慮したもので、アジア地域の安全保障協力の全面的深化に的確かつ実行可能な道を示した」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月22日
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