中国の程永華駐日大使は13日、日本の神戸市議会で演説し「日本はアジア政策について20世紀に教訓を与えられた。日本は近隣国とどう付き合うかを真剣に、冷静に、長期的視点で検討すべきだ」と強調した。新華網が伝えた。
程大使は「現在中日関係が深刻な困難にあることは、両国および両国民の利益にならず、共同発展と協力・ウィンウィンという時代の潮流にも合わない」と指摘。「近年、日本は中韓を含むアジアの主要な近隣国との間に波風が絶えない。領土問題は突出し、一部勢力は歴史を直視しようとしない。軍事・安全保障分野では、一部の者は近隣国の『脅威』を誇張し、軍拡を鼓吹し、域外の大国を引き込んで共同で対抗しようとしている。グローバル化と地域統合が進行し続ける今日において、冷戦思考と『ゼロサム』ゲームはとうに時代後れであり、自らと地域に安全・安定をもたらすことはない」と述べた。
また「共にアジアの大国である中国と日本が良好な関係を築けるか否かは、アジアの将来に決定的影響を与える。中日両国はアジアの発展という大きな観点から、3つの面で努力すべきだ」と強調。(1)両国関係の難局を転換させ、アジア協力のための二国間の基礎を固める(2)積極的な二国間政策を遂行し、アジア協力の正しい方向性を把握する(3)多国間の実務協力を継続し、アジア協力の利益の紐帯を揺るぎないものにする――を挙げた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年5月14日
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