挨拶する日中環境協会の島村宜伸会長
中華文化促進会、中日韓経済発展協会、日中環境協会の主催による第1回「中日韓養生文化と養老産業フォーラム」が11日午後、北京の人民大会堂で開催された。人民網が報じた。
フォーラムの参加者の1人は、「高齢化問題と環境汚染問題は、地球全体が直面し解決しなければならない共通の難題となっている。中日韓3カ国は、いずれも急速に高齢化社会に突入しており、人口高齢化とそれに伴う年金や医療費の負担増などの一連の問題は、もはや避けて通れない段階まで来ている。このような時代背景のもと、3カ国が養生文化と高齢者産業をめぐり発展と交流を進めることは極めて重要であり、各国が知恵を出し合ってさらに協力を推し進めなければならない」とコメントした
日中環境協会の島村宜伸会長は、中日韓の三国関係の現状について、「今回のフォーラムを通じて、生命への尊重と自然への畏敬の意識を高めることは、大変重要である。今こそ生命という『原点』に立ち戻り、環境保護の重要性に対して認識を改めなければならない。同様に、中日両国の関係改善についても、『原点』に立ち返って考慮し直す必要がある」と強調した。中曽根康弘元首相は、フォーラム開催にあたり、「世界規模、さらには宇宙規模で環境保護意識を持ち、世界各国とともに地球を護る。今こそ、このような一丸となった志が必要不可欠だ」と、メッセージを送った。日中環境協会の鳥羽博道名誉会長も、フォーラム開催について、「中日韓三国の養生文化と養老産業フォーラムの開催を通じて、3カ国にとってプラスとなる情報がもたらされるだろう」と祝福のメッセージを送った。
中国は、高齢者サービス産業の発展加速をますます重視しており、相前後してさまざまな政策や関連文書を発表してきた。しかし、中国の高齢者事業は、まだ初歩段階にあり、数多くの問題が存在している。日本は、世界でも典型的な「高齢者国家」であり、韓国の高齢者産業政策もかなり発展しつつある。日本と韓国では、高齢者産業経済が急成長しており、経済の重要な一要素となりつつある。また、一連の業界管理監督制度や業界参入基準も確立されている。フォーラム参加者は、「中日韓が協力すれば、養生文化と養老産業の分野で、3カ国はともに多大な発展を得ることができるだろう」との見方を示した。
同フォーラムの参加者は約500人、うち280人あまりが日本から、50人あまりが韓国から参加した。主催者によると、今回が第1回となったフォーラムは、来年以降も3カ国を順に開催地とし、定期的に開催される。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年5月13日
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