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外交部、南中国海紛争をめぐるフィリピンの陳述書提出について

 

外交部の洪磊報道官は30日の記者会見で、フィリピンが中国との南中国海紛争について仲裁裁判所に意見陳述書を提出した件について、質問に答えた。

――フィリピンのデルロサリオ外相は31日、中国との南中国海紛争について国際的な仲裁裁判所に意見陳述書を提出したことを明らかにした。これについてコメントは。

南中国海問題をめぐる中国の立場は明確で一貫したものだ。南沙(英語名スプラトリー)諸島およびその周辺海域に対して、中国は争う余地のない主権を有する。この立場が変ることはない。島・礁の領有権争いや海洋境界画定問題については、中国は当事国との直接交渉による争いの解決を終始堅持している。これは中国とASEAN諸国の調印した「南中国海における関係国の行動宣言」の明確な規定であり、中国とフィリピンが一連の二国間文書で確認した共通認識でもある。フィリピン側には自らの約束を履行する義務がある。

フィリピン側の意見陳述書がどのような装飾を施していようと、両国間の争いの直接の原因は、フィリピン側が中国の南中国海の一部の島・礁を不法に侵奪・占拠したことにあり、島・礁の領有権と海洋境界をめぐる双方間の紛争が問題の本質だ。中国は2006年に国連海洋法条約に依拠して出した声明で、すでにこの紛争を仲裁手続きから排除した。中国はフィリピン側の請求した仲裁を拒絶するに十分な国際法上の根拠を持つ。国連海洋法条約締約国としての中国の合法的権利は当然尊重されるべきだ。

中国はフィリピン側に対して、双方が繰り返し確認してきた共通認識と「南中国海における関係国の行動宣言」の全面的で実効性ある実行を図り、二国間交渉による争いの解決という正しい道に改めて戻るよう促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2014年3月31日

 

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