習主席は今回のサミットで、核セキュリティーのために努力し、貢献する意向も表明した。これは▽自国の核セキュリティー能力を強化する▽国際核セキュリティーシステムの構築に参加する▽技術とノウハウを分かち合う▽核テロと核拡散の根本的原因を国際社会と共同で取り除く――からなる。この4方面の努力は新興大国としての責任を体現しており、新たな世界的核セキュリティーシステムの重要な礎石となる。
原子力を発展させている各国の能力に違いがあることから、中国は各国が国情に基づき核セキュリティーの義務を担うことを主張している。主権国家は核セキュリティー能力の整備を強化すると同時に、国家の権利と核セキュリティー面の責任の符合を確保すべきだ。中国は発展途上の原子力使用大国として、先進国と途上が原子力を協同発展させ、反核テロの重任を共に担うよう促す責任がある。
今回のサミットで国際社会は中国の国際核セキュリティーシステム構築構想を聞いただけでなく、原子力の発展において危険性の高い核物質の使用を減らす、原子炉の研究において高濃度ウラン・プルトニウムの使用を減らすなど、核セキュリティー面の脅威の削減に向けた中国の行動を知った。中米はアジア太平洋地域に核セキュリティー技術をさらに普及させることを期して、中国核セキュリティーモデルセンターの建設でも協力している。
今回のサミットの焦点は国際核セキュリティーシステムの構築であり、中国は新システムの構築において重要な役割を発揮した。国際核セキュリティーシステムの構築は、国際原子力機関(IAEA)を中心的プラットフォームとし、様々な多国間枠組みを通じて、全方位的、多層的でネットワーク化された実効性ある保障を実現すべきだ。こうした世界的システムを構築して初めて、国際社会の各行為体は国家レベルで世界の核テロ対策に貢献する機会を得る。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月28日
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