◆マレーシア旅行、消費者心理に悪影響
旅行市場は現在、季節的な閑散期に入っている。旅行会社の関係者は25日、「ツアー取り消しはほぼ見られないが、申し込み者の数が大幅に減少している。シンガポール・マレーシアツアーの3月の申し込み者は、前年同月比で約4割減となった。旅行市場全体の変化は大きくないが、東南アジア市場は事件の影響で低迷している」と指摘した。
業界関係者は、「シンガポール・マレーシアツアーの日程には影響が生じていないが、消費者の心理的な負担は一定の消化期間を必要とする。事件の影響が短期間内も続くため、現地の旅行局と旅行会社は宣伝を強化するべきだ」と提案した。
◆エアアジア、マレーシア航空のシェアを食い込む
マレーシア航空の最大のライバルであるエアアジアは、低コスト経営により急速に台頭し、マレーシア航空が東南アジアの短・中距離便市場で占めていたシェアを奪った。マレーシア航空は国際長距離便でも、シンガポール航空などとの激しい競争に直面している。
アジア太平洋航空センター(CAPA)のデータによると、2013年3月のマレーシア国内便市場において、マレーシア航空は40%のシェアを占め、エアアジアは51.5%に達した。マレーシア国際便市場の場合、エアアジアのシェアは50%で、マレーシア航空は39%のみだった。
業界関係者は、「一般的に、マレーシア発中国着の便の場合、同じクラスの席であれば、エアアジアの料金はマレーシア航空を下回る」と指摘した。記者が昨日問い合わせたところ、4月30日の広州発クアラルンプール着の航空便の場合、エアアジアの税込価格は最低1183元で、マレーシア航空は1334元、中国南方航空は1825元となっていた。
マレーシア航空の業績報告書によると、業界内の競争の激化、燃料コスト、為替相場などの影響により、同社は3年連続で赤字を計上しており、赤字額が計77億元に達している。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月27日
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