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内蒙古の各地に今も残る旧日本軍の戦争遺跡

 

内蒙古(モンゴル)自治区文化庁文物処の王大方処長はこのほど、同自治区内の多数の戦争遺跡が、中国を侵略した日本帝国主義の数々の戦争犯罪を明らかにしており、日本による中国侵略の実証となっていることを明らかにした。新華網が伝えた。

王処長は、「呼倫貝爾(ホロンバイル)市鄂温克(エヴェンキ)族自治旗の巴彦汗(バエンハン)日本関東軍毒ガス実験場跡は、日本関東軍が中国東北地区に設置した最大の生物化学兵器実験場だ。現在は、国務院によって第7陣全国重点文化財保護機関に指定されているほか、内蒙古自治区の区級愛国主義教育基地ともなっている」と紹介した。

1940年に建設された同実験場跡は、総面積が約110平方キロメートルに達する。構築物は主に指揮所、実験建物群、大小の家畜および小動物の実験坑、貯水池、地下要塞、車両・戦車の掩蔽施設、塹壕、交通壕、トーチカ、散兵壕、砲陣地、蛸壷壕などに分かれる。

王処長は、同実験場跡は旧日本軍の犯罪行為を告発する上で、有力な実証となるとの見方を示している。

このほか、呼倫貝爾市海拉爾(ハイラル)区北部にある海拉爾旧日本軍軍事要塞および万人坑跡も、旧日本軍による中国侵略の史実を無言で訴えている。これらの場所も、内蒙古自治区重点文化財保護機関、愛国主義教育基地に指定されている。

日本軍は中国侵略後、中国東北部を通ってソ連を侵略するという野心を実現すべく、中国東北地区および内蒙古海拉爾区に巨大な地下要塞を建築した。調査の結果、同遺跡には「万人坑」、地下要塞、対戦車用塹壕、散兵壕、トーチカ(掩蔽壕)などが含まれることが明らかになった。

「万人坑」とは、地下要塞建設のために山東省、河北省などから連行され、建設中に過労死・病死した労働者、あるいは、要塞の秘密漏えいを防ぐため、完成後に鉄のワイヤーで結ばれ、銃殺された労働者の死体を埋めた、長さ150メートルあまり、幅80メートルあまりの坑で、現在は風化により一部が露出し、一面に白骨が浮き出た状態となっている。

王氏は「内蒙古自治区内にはこのほか、科爾沁(ホルチン)右翼前旗の旧日本軍要塞・空港・鉄道駅跡、ノモンハン事件跡、綏遠事件跡、延安民族学院城川跡など、さまざまな戦争遺跡が現存している。これらの遺跡は、抗日戦争における先達の功績を留め、日本帝国主義による中国侵略の戦争犯罪を明らかにしている」と語った。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年3月26日

 

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