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マレーシア機不明、求められる真相解明

 

クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便が消息を絶った問題で、マレーシアのナジブ・ラザク首相は24日夜、記者会見し、「不明機の航跡がオーストラリア・パース西沖のインド洋南部で終わった」と述べ、同機が同海域に墜落したと結論づけた。マレーシア航空は同日、乗客の家族らに、「生存者はいないとみられる」と伝えたという。同発表は、オーストラリアや中国が同海域で不明機の残骸の可能性がある漂流物を発見した直後に行われた。環球時報が報じた。

8日に同機が消息を絶ってから、ここ数週間は多くの人が同ニュースに注目してきた。そして、24日のマレーシアの発表は、多くの人の一寸の希望を打ち砕いた。現在、中国の極地観測船「雪竜」が不明機の残骸と見られる漂流物がある海域に向かっている。同機は消息を絶った後、西に向きを変えたことが分かっており、多くの人がハイジャックされた後どこかに着陸したのではないかとのかすかな希望を抱いていた。

しかし、これで問題が解決したわけでは決してない。同機はどうして着陸地点のないインド洋南部に向かったのか、機内で一体なにが起こったのか。これらの疑問はまだ全く解決されておらず、犠牲者やその家族、そして今後マレーシアを行き来する人のために、必ずそれらの疑問をはっきりさせる必要がある。

中国に向かっていた同機が忽然と姿を消し、インド洋南部で墜落したとすれば、航空事故に対する概念や想定を大きく超えている。同機には中国人154人が搭乗しており、中国にはマレーシア政府に、事件の真相をはっきりさせ、それを世界に伝えるようマレーシア政府に求める権利がある。

今回の事故に、機内にいた乗員、もしくは乗客が関係しているのか、それとも、空中や地上の誰かが関係しているのか、我々は全てをはっきり知る必要がある。マレーシア政府が「国家の安全」や「政治的要素」などへの懸念を乗り越え、全ての情報を包み隠さず伝えることが願われる。同事故をめぐる数々の疑惑は、まさにマレーシアの信用問題にかかわっている。

マレーシアは現在、同機が墜落した場所の特定作業を急いでおり、発見しだい、残骸やブラックボックスの引き上げに取りかかる。そして、事故の真相をはっきりさせ、国際社会における信頼を取り戻したい考えだ。これまでマレーシアが提供してきた情報は、半信半疑なものが多かった。真相を世界に伝えることこそが、マレーシアの最大の国益になるはずだ。

同機に乗っていた乗客のうち、最も多いのが中国人だった。捜索の過程で、中国では「中国に対する陰謀では」との声がなかったわけではないが、そのような疑問をマレーシア政府にぶつけた人は誰もいない。中国はこれまで常にマレーシアを友好国と見なしてきた。そのため、真相を伝えるよう求めても、分に過ぎたことでは決してないはずだ。それは、犠牲者154人の祖国の基本的な権利だ。

中国政府や情報能力に長けた国が協力し、マレーシアに対して情報を整理し、全てを最大限透明化するよう求めてもらいたい。

史上まれに見る航空事故であるが、「謎」として終わらせては決してならない。歴史に残すべきなのは、その原因と教訓であるはずだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2014年3月25日

 

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