ロシアメディアの心境は複雑だ。ロシアの軍需産業関連サイトは「中国の武器輸出の数量の優勢が質の優勢に変ることは難しい。中国の国防工業は相当多くの武器を製造できるが、先進的軍事装備は依然不足している」と指摘した。一方、ノーボスチ通信(電子版)は「中国は武器輸出量で世界4位に上昇した。武器輸出分野での影響力を高め続けていることがわかる」と報じた。ウォール・ストリート・ジャーナルは「以前は中国の輸出する武器はローエンド製品が中心だったが、今や中国の武器メーカーはハイエンド武器・装備で、経済危機の影響を受けた欧米の同業者と張り合っている」と報じた。ドイツ紙ハンデルスブラットは、武器輸出でも中国は近い将来、ドイツを抜くだろうと報じた。ベルリナー·ツァイトゥングにいたっては、中国はすでに「世界の先進兵器クラブ」の仲間入りをしたと報じた。
中国が少し前に公表した軍事費の伸び率も再び取り上げられている。ある仏紙は「アジアは近年、世界の軍備・武器輸入の注目地域であり続けている。1つには、かねてより地政学的駆引き地帯であるため、長年の摩擦や紛争が多い。もう1つには、この地域では中米の競争が日増しに激しくなっており、中国の軍事費が1992年から現在までに7倍に増加したことも、周辺国をさらなる武器・装備輸入へと促した」と指摘した。あるオーストラリア誌は「より理性的に統計を分析する」よう提言。「中国の軍事費の名目成長は昨年と大して変らず、実際には2000年以降の平均伸び率(15%)を下回る。これは中国が軍事大国として台頭していることを否定するものではないが、重要なのは、少なくとも現状を見ると、中国の軍事費には急速な発展または軍事的野心の強化の兆しはまだ見られないということだ。年12%の伸び率は米国、日本、またはオーストラリアにとっては大きな数字だが、中国にとっては正常だ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月19日
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