中国人民政治協商会議(全国政協)第12期全国委員会で4日、文芸界グループ討論会が開催された。黄宏・全国政協委員は、「文化の分野でも『煙霧』が発生している。この『文化煙霧』によってダメージを受けるのは人の心だ」と訴えた。羊城晩報が報じた。
黄委員によると、「文化煙霧の防止は、意識形態の競争」として、「インターネット上では、正しいことを訴える声が伝わらないのに対し、有害な声は伝わりやすい。これこそが『文化煙霧』の現象だ。また、海外の映画やドラマに中国の若い視聴者を奪われていることも軽視できない」と語った。
また、「過去、中国の国家の意識形態を発揚する『主旋律作品』において、良い作品が生まれてこなかった。これは、市場の責任でも、視聴者の責任でもなく、製作者の責任だ。芸術を宣伝に使っても、宣伝を芸術に昇華させていない」と指摘し、「芸術を実体として、大国の地位にふさわしい作品を製作するよう努力しなければならない」との見方を示した。
具体的には、文化は伝統を継承しなければならないが、単に模倣するというものではない。時代の流れに乗りながら、伝統を継承しなければならないのだ。現在の課題は、製作者に、生活、実践、抽出、認識、視聴者を超えるものなどが欠けていることだ。知識が豊富な現在の視聴者と対話するために、黄委員は、「民族文化の根がどこにあるのか発掘しなければならない」と、物事を掘り下げ、根本的なものを探る重要性を指摘した。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月7日
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