外交問題はかねてより全国両会の注目点だ。近く開幕する今年の全国両会でも外交問題は代表、委員による白熱した議論の焦点になると見られる。中国新聞社が伝えた。
だが大多数の一般市民にとって、外交活動は依然距離のある、謎に満ちたものだ。彼らが外交と自身について最も直接的に認識するものは、手中の小さなパスポートを置いて他にない。多くの国民は、パスポートを手にして「意のままに」海外旅行をすることを待ち望んでいるからだ。
だがこうした海外旅行は、「意のままの」にはほど遠い。これは国家の実力や外交活動のたゆまぬ努力が切り離せない。より正確に言うと、「意のままの」海外旅行への期待は、長年の高度経済成長によって「大国の国民」としての自信と誇りを得た国民が、さらに発奮興起の中国外交を期待していることを示している。
喜ばしいことに、こうした民衆の期待はすでに実際の外交活動に多く反映されている。昨年新指導部が発足して以来、中国外交は著しく発展し、多くの成果を上げており、その措置は中国外交の伝統的理念を継承すると同時に、新たな発展もある。新情勢下における外交活動は良いスタートを切った。これは中央が外交のトップレベルデザインを強化し、譲れぬ一線という考えを強調する中、中国外交がさらに奮発して意気込んでいることを具体的に示している。
具体的な行動において、中国外交はより積極的、主導的となり、過去の「問題への反応式」のやり方を改めて、自らの作法で繰り広げている。例えば昨年中国外交は近隣遠朋、大国、周辺、途上国などの要素を処理するにあたり、まずロシア、アフリカ、新興国との関係を確固たるものにしたうえで、中米関係や周辺問題を処理した。こうした「まず外周、次に内線」という全局的戦略思考によって中国外交は主導権を握り、各国との平和友好関係を揺るぎないものにし、発展させ、平和的発展の国際環境を維持した。
また、中国外交は「先手」をさらに重んじ、議題の設定を強調し、新たなイニシアティブや理念を打ち出すことを重視している。昨年は「シルクロード経済ベルト」「ミャンマー・中国・インド・バングラデシュ経済回廊」「海のシルクロード」などの新構想を相次いで打ち出したほか、発言力の掌握と議題の設定を一段と強調した。
|