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北京の「煙霧経済」、マスクや食品の支出が家計を圧迫

外出を控え、マスクを使い、肺の洗浄効果のある食品を食べる。この1週間に渡り、北京市・天津市・河北省で煙霧が続いており、北京人の衣食住に多くの変化をもたらしている。この影響を受け、家計簿の「煙霧対策」の支出も激増している。北京晩報が伝えた。

◆日用品の支出が数百元増

「馨泰園」(団地名)に住む孫さんは昨日、家計簿を取り出して煙霧対策の支出を記録した。「活性炭入り防じんマスクは25枚入りで136元(約2300円)……」

煙霧が続くという予報を受け、孫さんは先週末にスーパーで買物をし、出費が増えていることに気づいた。マスクだけでも一家の外出に必要な分を揃えなければならない。ネット通販で購入したN95マスクは1枚5.5元(約90円)で、1箱25枚入りで136元に達する。このマスクの説明書には、毎日6−7時間毎に交換と書かれている。孫さんは4人家族で、毎日外出しなければならない。1日に4つを消耗するならば、25個は一家の1週間分にもならず、足りなくなれば補給する必要が出てくる。

もう一つの出費は、煙霧対策食品だ。現時点では医学的な正確な論証はなされていないが、キクラゲは肺を洗浄するとされている。孫さんはスーパーで1袋52元(約880円)の高級黒キクラゲを2袋(計104元、約1750円)購入した。孫さんは今後、キクラゲを使った料理を多く作り、一家の肺を洗浄してやるつもりだと語った。

孫さんは、「総合ビタミン剤も購入しなければならない。煙霧が人にどのような影響を及ぼすかは分からないが、抵抗力を上げておけば間違いはない」と言いながら、スーパーの籠に1箱60元(約1000円)の総合ビタミン剤を入れた。

孫さんは、「煙霧の期間中は、毎日帰宅後に髪を洗う必要がある。髪に付着するPM2.5が最も多いそうで、コートも頻繁に交換しなければならない。シャンプーと洗剤を多めに買わないと」と述べた。煙霧対策を立てる他に、孫さんの一家は週末の家族会議で、空気清浄機の購入を決定した。この金額も間もなく支出に盛り込まれることになる。

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