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安倍式「普通の国化」は行き詰まる

 

日本の安倍晋三首相は昨年末にA級戦犯を祀る靖国神社を公然と参拝したのに続き、ダボス会議で現在の日中関係を第1次大戦前の英独関係になぞらえて、再び国際社会の一致した非難に遭った。(文:楊伯江・中国社会科学院日本研究所副所長)

百年前の英独関係についての議論を利用して物事をこっそりとすり替え、緊張した雰囲気を際立たせて、世論の焦点を近現代日本の侵略の原罪から現在の「中国の脅威」に向けさせることで、憲法改正と軍事力強化を推し進め、「普通の国化」を実現するための政治的道具とすること。これが安倍氏が「歴史比較論」を通じて達成しようとしている目的だ。

だが、安倍氏の「普通の国化ロードマップ」はパラドックスに満ちており、歴史の確定評価を覆そうとすることは、国際世論の焦点を日本の過去へと一層向けさせるだけだ。「歴史を忘却する者は前轍を踏む運命にあり」、安倍氏の「普通の国化ロードマップ」は行き詰まる運命にある。

安倍氏の就任から1年余りで、日本の発展構想、戦略全体が明らかに変質している。日本が「普通の国化」という目標を追求してすでに20年。目指すべき「普通の国」の姿や、それに向けた手段についての論争が止むことなく続いてきた。安倍氏は重要なこの両問題に実際の行動によって回答を示した。日本は「軍事的普通化」を含む「普通の国」を目指し、軍事的手段によってこの目標を達成することをもはや排除しないというものだ。

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