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北京・天津・河北の大気汚染が突然深刻化 専門家が原因分析

 

北京・天津・河北の大気汚染が突然深刻化

中国気象局と環境保護部(省)は21日、共同で北京・天津・河北省の重度汚染予報を発表した。2月21日から23日にかけ、これらの地域では持続的な重度汚染の天気となり、汚染は27日まで続くと見られている。これを受け、同地域の主要都市は汚染の程度に合わせ、相次いで黄色・オレンジ色警報を発表、ラジオ・テレビ・インターネット・新聞・雑誌および携帯のショートメッセージなどを通じて情報を伝え、緊急時の対応策に従い防護措置を講じるよう呼びかけている。新華網が伝えた。

北京市は20日、大気汚染黄色警報(重度汚染)を初めて発令し、21日12時には黄色からオレンジ色に警報を引き上げた。これを受け、全市の工業部門は「大気重度汚染工業サブマニュアル」を始動、強聯水泥有限公司、北京化工第四工場など36社が生産を停止したほか、燕山石化有限公司、燕京啤酒股フェン有限公司など75社が減産措置を講じ、汚染物質の排出を最大限抑えた。

オレンジ色警報が発令された場合、▽工事現場で土木工事や解体工事が停止となる▽がれきや砂、石などホコリが立ちやすい物を輸送する車両の運行が停止となる――といった緊急措置が講じられる。

▽大気汚染が突然深刻化したのはなぜ?

中央気象台の首席予報官である馬学款氏は「北京・天津・河北地域の霧・煙霧が突然深刻化した原因として、まず、ここ数日寒気の勢力が弱まり、地上近くの風力が弱くなり、大気層が安定したことが挙げられる。これにより大気中の汚染物質が拡散しにくく、蓄積しやすくなった。次に、地面からの蒸発に加え、弱い南東の風により水蒸気が運ばれたことにより、大気中の湿度が上がったことで、可視度が急激に下がり、霧・煙霧発生の重要な原因となった。さらに、特殊な地形・大気環境も原因の1つだ。同地域は西を太行山脈、北を燕山山脈に囲まれ、閉塞的な地形と言える。穏やかな天候で、かつ地上近くに弱い南・南東の風が吹くといった、特定の条件においては、この地域の汚染物質や外地から流入した汚染物質が山の前に蓄積しやすい。このため、山沿いや山の前にある地域では大気汚染が最も深刻化している」と語った。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年2月23日

 

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北京・天津・河北の大気汚染が突然深刻化

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