中国の崔天凱駐米大使はワシントンで21日、米オバマ大統領がダライ・ラマと会見したことについて、米側に厳正な申し入れを行った。人民日報が伝えた。
崔大使は、「西蔵(チベット)は中国領土の不可分の一部であり、西蔵問題は完全に中国の内政に属すもので、米国に干渉する権利はない。米国は、西蔵を中国の一部と認め、『西蔵独立』を支持しないと承諾している一方で、『西蔵独立』分裂集団の頭目であるダライと指導者との会見を設定した。これは中国に対する重大な内政干渉であり、米国の承諾および、国際関係の基本的準則に反するもので、中米関係を著しく損なった。中国側はこれに対し、強い憤りと断固たる反対を表明する」と指摘。また、「互いの核心的利益と重要な関心ごとを尊重することが、中米関係の健全かつ安定的な発展を保つ上で鍵となる。我々は、米国が中国の立場に真剣に向き合い、直ちに効果的な措置を講じて悪影響を取り除き、『西蔵を中国の一部と認め、西蔵独立を支持しない』との承諾を遵守し、中国の核心的利益を尊重し、西蔵問題を利用して中国の内政に干渉するのをやめ、ダライ集団による反中国分裂活動の容認と支持をやめるよう強く求める」と強調した。
崔大使はこのほか、中国語メディアに対して次のような見解を表明した。
米国は幾度もダライは宗教家であると表明し、ダライとの会見は人権・文化的な目的によるものとしているが、これは明らかに自分自身と他人を欺く行為である。ダライという「カード」を利用し、西蔵問題を利用して中国西蔵の安定と発展を妨害しようという企みは、決して成功しないだろう。国家主権と統一を守るという中国政府・人民の決意は確固不動たるものだ。中華民族が偉大なる復興に向かう歴史の歩みは止められない。米国がこの流れに逆らうのならば、自らに面倒をもたらすことになり、最終的には自国の利益を損なうことになるだろう。問題は起こした人が解決しなければならない。米国は直ちに、悪影響を取り除くための措置を講じ、自らの過ちを正し、実際の行動によって中国政府・人民の信頼を得る必要がある。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年2月23日
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