北京宇宙飛行制御センターが14日に発表した情報によると、午年の元宵節(旧暦1月15日、西暦2月14日)に月探査衛星「嫦娥2号」は良好な状態を維持し、太陽周回軌道を飛行しながらより遠くの宇宙に向かっている。嫦娥2号は現在、地球から7000万キロ離れている。これは中国の宇宙船にとって、距離が最長の「宇宙の長征」で、中国の深宇宙探査の「新たな高度」を更新した。光明日報が伝えた。
北京宇宙飛行制御センターのチーフエンジニアの周建亮氏は、「嫦娥2号はすでに約3年に渡り飛行中で、現在の状態を見ると、2014年7月に1億キロを突破する見通しだ。最長で地球から3億キロ離れる予定で、2029年頃に地球から700万キロ余りの近地点に回帰する」と説明した。
周氏は、「衛星と地球の距離が開くにつれ、北京宇宙飛行制御センターは一連の重要な飛行制御技術の進展を実現した。燃料の最も効率的な利用、軌道ディケイの法則の研究などで豊富な成果を獲得し、中国の今後の深宇宙探査に向け貴重な経験を積んだ」と語った。
中国月探査プロジェクト第2期の先遣隊として、嫦娥2号は一連の注目すべき成果を手にしている。月周回中に解像度7メートルの月面測量を完了した。地球から38万キロ離れた月を出発し、地球から150万キロ離れたラグランジュ点に初めて到達した。地球から 700万キロ離れた深宇宙で、初めてトータティス小惑星の近くを通過し、かつ小惑星の近距離光学画像の撮影に成功した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月17日
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