ニューヨークはこのほど、パリを制して「世界で最もオシャレな都市」に選ばれた。また、上海は東京を抜き、「アジアで最もオシャレな都市」となった。英デイリーメール紙が報じた。
○ニューヨーク、僅差でパリに勝つ
米国の言語研究機関「グローバル・ランゲージ・モニター(GLM、本部テキサス州オースチン)」が発表した最新の調査結果によると、ニューヨークが「世界で最もオシャレな都市」の座に輝いた。
GLMは過去3年間にわたり、ブログ(25万件)、活字メディア、SNSなどで使用された、高級女性服飾品、アパレル、ファッションに関する人気ワードの頻出率やコンテキストを調べ、データを構築し、世界各都市のオシャレ度ランキングを完成させた。ファッション・流行・ベストデザイナー、街頭の雰囲気といった関連ワードに絡んでの露出回数が最も多かったのがニューヨークで、パリとロンドンがこれに続いた。ただし、ニューヨークとパリの差はほんの僅かだった。
このほか、ベスト10入りした都市は、ロサンゼルス、バルセロナ、ローマ、ベルリン、シドニー、アントワープなど。上海(10位)、東京(11位)、シンガポール(19位)、香港(20位)と、アジアの都市も上位に入った。
ニューヨークは、2010年までは5年間連続で首位をキープした後、2011年はミラノ、2012年はロンドンにそれぞれトップの座を明け渡したが、今回再び王座を奪回した。
○上海がトップ10入り
東洋のファッションは、数年前から急速に注目を集めている。GLMが発表した「世界で最もオシャレな都市」総合ランキングのうち、ダークホース的な存在だった上海が東京を追い越し、昨年の22位から12位ランクアップして初のトップ10入りを果たした。最も大きく後退したのはバンコクで、昨年の29位から52位まで転落した。
業界関係者は、今回のランキングについて、次の通り分析した。
日本のファッションは「ガラパコス化」しており、欧米さらには他のアジア諸国からも孤立状態にある。GLMのランキングは、キーワード分析に基づくものであり、インドなど多くの都市では、アパレルのOEM(製造代行)が頻繁に見られ、流行と密接に関わっている。また、アジア首位の上海の「ファッション消費力」は、誰もが認めるところだ。このほか、ここ数年、国際ファッション界の舞台で杜鹃(Jennifer)や劉◆(雨かんむりに文)ら中国人スーパーモデルに人気が集中していることも、中国ファッション業の発展を後押しする要因となっている。
「人民網日本語版」2014年2月12日
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